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1. センターの設置・活動に関わる基本文書
(1) 支援委員会*における日本政府代表とキルギス共和国政府代表の間で調印された1995年4月14日付協定。(「キルギス共和国日本センター」の設置、建設、運営に関する決定)
*日本政府とソ連崩壊後CIS12カ国の政府によって設立された国際機関
(2) 支援委員会事務局とキルギス国立民族大学の間で1995年4月25日に調印された「キルギス共和国日本センター」の建設、運営についての協定。
(3) 2003年、日本センターが支援委員会から独立行政法人国際協力機構 (JICA)へ移管されたことに伴う2003年3月18日付「キルギス共和国日本人材開発センター」に関わる技術援助についてのプロジェクト協定。(日本センター改称)
(4) 第二フェーズ(2008年4月~2013年3月)の開始に関わるJICA、キルギス財務省およびキルギス民族大学の協定(2008年3月18日)

2. センターの歴史
1995年5月18日「キルギス共和国日本センター」開所式
キルギス共和国大統領と渡辺日本国特命全権大使が出席
2000年7月24日  キルギス国立民族大学7号館へ移転。
2003年4月   1日  JICAに移管され「キルギス共和国日本人材開発センター」
としてプロジェクト事業開始
2004年5月21日  改修された「キルギス共和国日本人材開発センター」開所式。
キルギス共和国大統領と角崎日本国特命全権大使が出席
2005年2月22日  キルギス共和国公益法人「キルギス日本センター」設立
2005年5月24日  キルギス共和国公益法人「キルギス日本センター」が
キルギス教育省より教育機関としてのライセンスを取得
歴代日本センター所長
初代  田中哲二 1995年03月~10月
二代目 志賀忠夫 1995年11月~1999年05月
三代目 喜多 要  1999年05月~2000年08月
四代目 遠藤隆雄 2000年08月~2006年02月(2003年4月より日本側共同所長)
五代目 浜野道博 2006年02月~

3. センターの活動とその基本的目標

基本目標
(1) キルギス共和国に対する市場経済化に向けた改革と人材開発を支援する。
(2) 相互理解の深化、日本とキルギス共和国の協力関係の拡大。
センターは上記の目標達成のために次の活動を行う。
(1) キルギス共和国における市場経済関係の発展および人材開発の促進のために、日本の知識と経験をキルギス国民に紹介する。日本の専門家を招へいし、日本の企業経営、日本経済などの講義や日本語講座その他を実施する。
(2) 上記講座の成績優秀者を日本に招へいし、日本企業や様々な教育施設で研修を受ける機会を与える。さらに両国間の経済および文化分野における情報交換、人事交流を行う。
(3) 日本とキルギス共和国両国国民間の相互理解の発展および友好関係の強化を図る目的で各種相互理解促進事業を実施する。

4. センターの事業

1) ビジネスコース
これまで行われたセミナー数と参加者数
年度    セミナー数   参加者数
1995     4                148名 
1996     10              327名 
1997     8                289名 
1998     7                241名 
1999     5                182名 
2000     7                266名 
2001     8                295名 
2002     2                82名 
2004     13             1101名 
2005     13             505名 
2006     14             878名 
2007     18             1004名 
2008     18             339名
2009     23             780名

合計      109            5318名 

日本から招聘した専門家による市場経済に関する基礎講義の実施。2004年9月からは短期間のセミナー以外に中小企業の経営者を対象とした3ヶ月の企業家育成コースも行っている。この3ヶ月コースでは、ビジネスの基礎知識、ビジネススキル、企業経営に関する講義を行っている。その他ビジネスコースでは重要な経済問題を取り上げて適宜セミナーを実施している。
2006年11月には2週間の「観光セミナー」を実施し、キルギスタンの観光関係者を中心にすぐ役にたつ内容のセミナーを行った。
2007年6-9月にはキルギスの工芸品、民芸品製造業者を対象に「工芸品開発セミナー」を実施し、日本から招聘したデザイナーによる指導の結果、優れた作品が多く生み出され、ビシケクやキルギス国内3箇所のほか、カザフスタンのアルマトィ市にても展示会を行った。
このほか、イシククリ地域活性化プロジェクトと呼応したセミナーやオシュ市など他都市でのセミナーも実施している。

2) 日本語コース
日本語コースの修了者数
年度   修了者数
1995   40名 
1996   60名 
1997   60名 
1998   75名 
1999   78名 
2000   75名 
2001   81名 
2002   53名 
2003   86名 
2004   156名 
2005   205名 
2006   133名 
2007   122 名
2008   93 名
2009   63 名
合 計 1380名 

日本語コースは1995年9月に開設され今日に至っている。入門、初級から中級までを4年間で修了する一般クラスの他、上級クラス、日本語能力検定試験1級対策講座、日本語の基礎を学び日本に親しむ入門クラスが設置されている。
2007年には中学生を対象としたジュニア日本語講座が開始された。
また、日本語コースでは日本センターにおける日本語講座の他、キルギス共和国の日本語教育発展に寄与するため下記の活動を行っている。

① キルギス共和国における日本語教育の現状・動向の把握、ニーズ分析
② 日本語教育に関する高等教育機関からの相談対応、日本語教育に関わる諸問題の解決支援
③ 高等教育機関における日本語講師、学習者に対する個別支援:教授法、学習法の指導等
④ キルギス共和国の地方教育機関における日本語講座実施に関わる支援:キルギス共和国内の日本語教育に関する地域格差解消のための情報提供、技術指導等。地方の学習者への支援
⑤ 各種研修会、弁論大会等の実施及び実施支援:日本語朗読コンテストの主催。キルギス日本語教師会主催の日本語教師研修会、日本語弁論大会、日本語作文コンクール等の実施を支援
この他CIS諸国(中央アジア、コーカサス、ロシア等)における日本語教育関係者との連携を図っている。

3) 相互理解促進事業
キルギス共和国と日本の相互理解を進め、友好・協力関係を強化するために下記の活動を行っている。
① 和太鼓、折り紙、書道、生け花、茶道、着付け、パッチワーク等の講座運営
② 和太鼓、合唱、討論クラブ(日本を参考にキルギスの社会問題の解決について考える活動)等サークル活動への支援
③ 文化祭・音楽祭の実施:春の文化祭「さつき祭り」(5月)、秋の音楽祭(11月)、地方都市での日本文化祭の実施
④ 日本映画会:日本の名画や人気の高い映画に、日本センターにて作成したロシア語字幕を付けて隔週上映
⑤ 日本とキルギス共和国をインターネット回線で結び、さまざまなテーマについて日本とキルギス共和国の人々の意見を交換するテレビ会議の実施
⑥ 日本関連の図書、ビデオ、DVDの閲覧と貸し出し
⑦ 日本留学情報の提供

4) その他
2001~2002年にキルギス国立民族大学ITセンターと共同で一般社会人を対象にウインドゥズ、ワード、エクセル、インターネットの基礎講座と中級講座を実施した。この講座の費用は日本センターが負担し、ITセンターは講師を派遣した。
2006年4月より聴覚障害者向けのパソコン教室が始まり、2010年冬季までにすでに273名の受講生が修了した。キルギスタン視覚・聴覚障害者協会と協力し、パソコン20台を設置したセンター内の教室にて実施しているが、授業は第1期の初級、中級クラスを優秀な成績で修了したろうあ者が行っている。また必要に応じおよび手話通訳者を配置している。受講生から受講料は徴収していない。2008年1月にはろうあ学校の教員(健常者)12名に対する集中講座を実施した。

5. キルギス共和国公益法人「キルギス共和国日本人材開発センター」
JICAプロジェクトである「キルギス共和国日本人材開発センター」を母体に、2005年2月22日に同プロジェクトの実施機関としてキルギス共和国公益法人「キルギス共和国日本人材開発センター」が設立された。
この法人の目的と課題はJICAプロジェクトと緊密に連携している。法人格を得て2005年5月24日キルギス共和国の教育機関としてのライセンスを取得した。さらに2005年9月より、日本センターの講座は一部を除き受講料を徴収している。

6. センターの運営
JICAプロジェクト「キルギス共和国日本人材開発センター」および同名のキルギス共和国公益法人の運営は日本とキルギス共和国の関係機関の代表者によって構成される共同調整委員会(Joint Coordinating Committee)を最高決定機関とし、日本およびキルギス共和国のそれぞれによって任命された2名の共同所長が責任者として運営にあたる。日本センターではJICA専門家である業務調整員、日本語教育専門家、ビジネスコース管理運営専門家と現地職員が日常業務を遂行するほか、ビジネスコース講師や日本語講師などを招聘して事業を実施している。
現在キルギス側共同所長はA.S.シェケーコフ、日本側共同所長は井口忠雄である。

7. 施設概要
2003年、キルギス日本人材開発センターが入っているキルギス民族大学第7号館(2階および3階の一部)の大規模修繕を行った結果、日本センターの占有面積は約2倍になった。2008年2月に増床が行われ、総床面積は953.7平米となった。
日本センターは現在次の3つのゾーンから成っている。

 フリーアクセスゾーン(ロビー):図書室、自習室、ビデオライブラリー、インターネットコーナー、畳コーナー(和室)と相談・依頼に応じる受付デスク
 セミナーゾーン:講義やプレゼンテーションなどに必要な最新の機材設備が整ったセミナールーム(50人収容)、視覚教育システムとLANで結ばれた15台のコンピュータを設置したコンピュータールーム、講義用の4つのセミナールーム、日本を始め世界の国々と結ぶテレビ会議設備、コンサートも可能な音響設備
 管理ゾーン

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109 Turusbekov Street, Bishkek
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